犬を飼うとき必要な心構えと飼うべきでない人の特徴

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犬を飼おうと思ったときに、自分は最後まで犬を幸せにできるのか?と立ち止まって考えるのは一度犬にあってしまうと中々難しいものです。一方で10年~20年飼い主の人生や行動に大きく影響することを冷静に考えてみると、飼うべきなのかどうなのかが見えてくることがあります。

この記事では、犬を飼うときの心構えと、犬の飼育に向かない人の特徴についてまとめてみました。

犬を飼うときの心構えとは

犬は、愛らしい姿や忠誠心、そして健康的な生活を支援してくれる存在として、多くの人々に愛されています。しかし、犬を飼うには、その生命を守るための責任を負うことが求められます。犬を飼う前には、しっかりとした心構えが必要です。この記事では、犬を飼う前に考えるべき重要なポイントや注意点を紹介し、責任を持って犬を飼うための心構えを身につけるための情報を提供します。

犬のための時間と労力の確保

犬は日々の運動や遊び、食事、トイレの世話などが必要です。自分のスケジュールやライフスタイルを考慮して、犬の世話に必要な時間と労力を確保することが大切です。

スケジュールの見直し

犬を飼う前に、自分のスケジュールを見直し、犬の散歩や運動、食事、トイレの世話などに必要な時間を確保することが必要です。例えば、朝の散歩や夜の運動は、自分のスケジュールに取り込むことができます。

家族や友人との協力

犬の世話をするのは一人で行うことが難しい場合があります。家族や友人と協力し、犬の散歩や運動、食事やトイレの世話を分担することで、時間と労力を確保することができます。

ペットシッターやドッグウォーカーの利用

犬の世話に必要な時間を確保するために、ペットシッターやドッグウォーカーのサービスを利用することもできます。定期的な利用や、急な用事があるときのための予約をすることができます。

犬に適したライフスタイルの選択

犬を飼う前に、自分のライフスタイルと犬のライフスタイルを比較し、合わない場合は犬を飼うのを見送ることも選択肢の一つです。例えば、運動量の多い犬種を飼う場合は、運動不足にならないように十分な運動を提供することが必要です。

犬にかかる費用の予算化

犬にはフードやおもちゃ、健康維持に必要な医療費など、多くの費用がかかります。犬を飼う前に、これらの費用を予算化し、十分な資金を確保することが重要です。

犬の購入費用

犬の購入費用は、犬種やブリーダーによって異なりますが、平均的には数万円から数十万円になります。

犬の健康管理費用

犬を飼うには、犬の健康管理に関する費用が必要です。例えば、獣医師による健康診断、ワクチン接種、フィラリア予防、寄生虫駆除などがあります。これらの費用は、年間数万円から数十万円になる場合があります。

犬のペット保険

健康の管理と関連していますが、それらの費用の備えとして、ペット保険という手段があります。毎月1000円代~という流れで一般的には年齢とともに上がっていきます。通院・入院・手術を補償する医療保険のような形で、商品によって補償内容はまちまちです。

詳しくは以下記事もご参考にしてください。

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犬の食事費用

犬の食事費用は、犬の体重や年齢、活動量などによって異なりますが、高品質のドッグフードや生食などを選ぶ場合、月に数千円から数万円の費用がかかることもあります。

犬のトイレ用品費用

犬のトイレ用品には、トイレシーツや砂、トイレシートなどがあります。これらの費用は、月に数千円から数万円になる場合があります。

犬のグッズ費用

犬に必要なグッズには、首輪やリード、ハーネス、ベッド、ケージ、おもちゃなどがあります。これらの費用は、犬の大きさや種類によって異なりますが、数千円から数万円になる場合があります。

以上のように、犬を飼うには多くの費用が必要です。犬を飼う前に、これらの費用を考慮して、十分な予算を確保することが重要です。また、犬の健康や幸福につながるため、できるだけ質の高いものを選ぶことが望ましいです。

犬種の選択

犬種によって、性格や体格、必要な運動量やトレーニングの内容が異なります。自分や家族のライフスタイルに合わせた犬種を選ぶことが大切です。

犬種ごとの活動量の把握

自分がどの程度運動するかに応じて、犬の活動量を考慮しましょう。例えば、散歩やランニングをすることが多い人は、活発な犬種を選ぶことができます。一方、運動量が少ない場合は、比較的おとなしい犬種を選ぶことができます。

居住環境

自分の住環境に応じて、犬種を選ぶことも大切です。例えば、小さなマンションに住んでいる場合は、小型犬を選ぶことが望ましいです。また、広々とした庭付きの家に住んでいる場合は、大型犬を飼うことができます。

家族構成

家族構成に合わせて、犬種を選ぶことも重要です。例えば、子供がいる場合は、子供と一緒に遊ぶことができる温和な犬種を選ぶことが望ましいです。また、高齢者の場合は、おとなしい犬種を選ぶことができます。

犬種の性格

犬種によって、性格が異なります。例えば、シェパードやラブラドール・レトリーバーなどは、忠実で従順な性格を持っています。一方、チワワやトイプードルなどは、活発でおしゃべりな性格を持っています。自分に合った犬種を選ぶことで、犬との暮らしをより楽しむことができます。

以上のポイントを踏まえて、自分のライフスタイルに合った犬種を選びましょう。犬種選びは、犬との暮らしをより楽しく充実させるために、重要なステップです。

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犬のしつけや訓練についての知識

犬のしつけや訓練は、飼い主が行うことが重要です。犬の言葉や行動を理解し、犬との良好なコミュニケーションを築くために、しつけや訓練についての知識を身につけることが大切です。

ポジティブトレーニング

ポジティブトレーニングは、犬の良い行動を報酬で褒め、悪い行動を無視する訓練方法です。この方法は、犬との信頼関係を築き、犬にストレスを与えずに訓練することができます。

一貫性

犬のしつけや訓練では、一貫性が非常に重要です。家族全員が同じ方法で犬に接することが必要であり、犬に混乱を与えずに訓練を進めることができます。

タイミング

犬のしつけや訓練には、正しいタイミングが必要です。例えば、褒めるタイミングや叱るタイミングが遅いと、犬は自分が何をしたか理解できない場合があります。

社会化

犬の社会化は、犬としての基本的なマナーやルールを学ぶことができる重要な訓練です。人や犬との交流を通じて、犬は社会性を身に付け、より健康的な犬生活を送ることができます。

訓練の順序

犬のしつけや訓練は、簡単なコマンドから始め、徐々に難しいコマンドに進んでいくことが重要です。また、基本的な行動の確立に時間をかけることで、より高度な行動を学ぶことができます。

以上のように、犬のしつけや訓練には、ポジティブトレーニング、一貫性、タイミング、社会化、訓練の順序など、多くの知識が必要です。犬との良好な関係を築くために、しっかりとした知識と努力をもって取り組んでいくことが大切です。

犬とのコミュニケーション

犬とのコミュニケーションは、飼い主と犬の関係を築く上で非常に重要です。犬の気持ちや行動を理解し、犬との信頼関係を築くために、コミュニケーションに重点を置くことが大切です。

言葉よりも身体言語を使う

犬は人間の言葉を理解することはできませんが、身体言語や表情は理解することができます。犬と接する際には、手や身体を使って明確なサインを出すようにしましょう。

目線を合わせる

犬との目線を合わせることで、犬とのコミュニケーションを深めることができます。ただし、犬にとって目線を合わせることは脅威と感じることもあるため、無理に合わせないように注意してください。

犬の体調や気持ちを読む

犬の体調や気持ちを読むことで、犬とのコミュニケーションをより円滑に進めることができます。犬が病気や疲れている場合は、適度な休息を与えてあげるようにしましょう。

トレーニングを通じてコミュニケーションを深める

犬とのトレーニングは、コミュニケーションを深めるための大きなチャンスです。犬と共同作業を行い、お互いの信頼関係を築くことができます。

愛情を表現する

犬は愛情表現を理解する生き物です。犬に撫でてあげたり、声をかけてあげたりすることで、犬とのコミュニケーションを深めることができます。

以上のように、犬とのコミュニケーションを上手にとるには、身体言語を使う、目線を合わせる、犬の体調や気持ちを読む、トレーニングを通じてコミュニケーションを深める、愛情を表現する、などのポイントが重要です。犬とのコミュニケーションを深めることで、より良好な関係を築くことができます。

以上のような心構えを持ち、責任を持って犬を飼うことが大切です。

犬を飼うべきでない人の特徴

心構えで飼育する気持ちも揺らいだ方や問題ないと考えた方もいるかと思います。

心構えとも重複しますが、犬を飼うべきでない人には、以下のような特徴があります。

日々忙しすぎる

犬を飼うには、時間とエネルギーが必要です。忙しすぎて、犬に十分なケアや運動を提供できない場合は、犬を飼うべきでないと言えます。一人暮らしで出張が多い、家を空ける時間が長いという方はやめた方がいいでしょう。

犬に対する興味がない・非協力的な家族がいる

犬を飼うには、犬に対する愛情や興味が必要です。犬に対して全く興味がない人は、犬を飼うべきではありません。

犬に対して責任を持てない

犬は生き物であり、十分なケアや責任を持って世話する必要があります。10年単位で飼い主の行動を制限する可能性もあり、犬に対して責任を持てない人は、犬を飼うべきではありません。

犬に対して適切な環境を提供できない

犬は適切な環境で生活する必要があります。適切なスペースや居住環境を提供できない場合は、犬を飼うべきではありません。賃貸でペット不可の状態で飼育しようとしているのであれば絶対にやめましょう。

犬に対する費用を負担できない

犬を飼うには、医療費、フード代、トイレ用品、おもちゃ、しつけ訓練費用など、多くの費用が必要です。犬に対する費用を負担できない場合は、犬を飼うべきではありません。

犬を飼うべきでない人には、以上のような特徴があります。犬を飼う前には、自分自身のライフスタイルや生活環境を十分に考慮し、犬を飼うことができるかどうかを慎重に判断する必要があります。

先に亡くなる可能性が高いということを受け入れられない

すべての環境がととのっていてお金があっても、10年~20年というのが犬の寿命で、お別れの時がやってきます。不慮の事故や病気でもっと早くお別れが来ることもあり得ます。
ペットロスという言葉も一般的になってきており、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ペットが亡くなった後に創造よりも大きな心の穴があく可能性があります。

そうしたお別れに向き合う自信がないという方も飼育を再検討された方が良いでしょう。

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まとめ

犬を飼うには、人生を犬と共有することになり、お金も時間もかかる当然かかります。ただかわいいから犬を飼いたいという気持ちだけでは、犬を飼うことはやめた方がいいでしょう。

犬と暮らすことはたくさんの幸福な時間などメリットをもたらしますが、一方で様々な準備・心構えの必要性などのデメリットがあります。

どうしても犬を飼いたいということであれば、犬と暮らす心構えをしっかりもち、人間と犬が幸せに暮らせるのかということを真剣に考えることが重要です。

 

ABOUT ME
メガネ犬編集長
ペット関連仕事についていた経験から編集長に就任。犬も猫も小動物も爬虫類も大好きです。 現在妻、息子、犬1、猫4、メダカ5匹と暮らしています。 目下の悩みは老猫の病気のケアです。