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ペットで飼いやすいのは犬と猫どっち?初心者でも飼いやすいペット

初心者にはどういったペットがよいのか?という話はよく聞く話ですが、ぺットショップでお目にかかれる多くは犬か猫です。飼いやすさ=手のかからなさという意味では、省スペースで、散歩の必要もないハムスターなどですが、日本で人気のペットと言えば犬あるいは猫です。

ただ、犬と猫どちらがペットが初心者に向いているかというのはなかなか一言では言えません。

そこで今回はいくつかのポイントをもとに初心者が犬猫を飼う際に検討すべき内容をまとめてみました。

犬猫を飼育できる基準

犬・猫のことをよく知らずに、かわいいかどうかだけで飼おうとする人も多いですが、往々にして後悔します。まず自分がペットを飼育できる基準に達しているのかを確認することが大切です。

飼育できる基準① ライフスタイルにあっているか?飼える住環境なのか?

ライフスタイルに合っているのか?そもそも飼える住環境なのか?当たり前のことですが、意外と忘れがちです

ライフスタイルというのは、アウトドア派かインドア派かということです。

アウトドア派なら、外での運動が好きな犬がよいといえ、まれに外で散歩している猫もいますが、本来は決められたテリトリーの中にいるほうが安心していられるといわれています。そのためインドア派なら猫という選択肢となります。

住環境については、お住まいが一軒家であれば、音、においなど近所に迷惑さえかけなければ飼育事態に問題ないでしょう。それでも、周辺にペット嫌いの方がいる場合は近隣とのもめごとになることもありますので、慎重に検討したほうがいいでしょう。

また、集合住宅や借家・賃貸の場合は、犬猫以外の小さな動物であっても飼える住宅なのか規約を確認する必要があります。飼育可能な場合もありますが、いわゆるペット可物件出ない限り、ペットの飼育は厳しいでしょう。とくに犬猫は吠えたり、鳴くことや、足音がありますのでほとんどの場合、下階や隣の部屋にバレます。

それでも、バレなければいいと思う方もいるかもしれませんが、そういった方は飼育に全く向いていません。

なぜならあなたも含め家を追い出される等のリスクを考慮していないからです。

入居の際の規約にペット飼育については細かく記載があり、ペット不可物件での飼育は、規約に準じて、強制退去、さらに罰金を払わされます。

そうなった場合、動物が不幸になります。いまだに引っ越しをするから捨てるという身勝手な人間がいます。こうした捨てることは犯罪です。動物愛護管理法で、愛護動物を遺棄したものは、100万円以下の罰金とされています。

住環境がと整っていない場合はそもそも飼育できないと考えたほうがよいでしょう。

飼育できる基準② 飼育スペースに問題はないか

飼育可能な住居であってもペットそれぞれにあった飼育スペースというものがあります。

大型の犬を飼うのに与えるスペースが狭い、上下動が必要な猫を床だけで飼うなどといったミスマッチがあると、ペットに大きなストレスがかかり問題行動や体調にも影響してきます。

飼育したいペットにあったスペースは確保してあげられるのかよく検討する必要があります。

飼育スペースに問題があるのであれば、飼いたいペットでもあきらめる必要があります。

飼育できる基準③ 飼育にかかる時間

動物の飼育にはさまざまな時間がかかります。例えば、食事、トイレ、飼育スペースの掃除です。1日30分なら1か月で15時間前後、年間で180時間程度は飼育にかける形になります。

さらに、犬など散歩が必要で日に1時間程度、活発な犬種、大型になれば運動量が必要になり比例して時間もかかります。さらにブラッシング以外にトリミングなど特別な手入れが必要な場合、病気やケガをした場合の看病などを考えるとかなりの時間をペットに費やすことになります。

一人での飼育ではなくできれば家族で飼育し、役割を分担できると飼い主、ペット双方にとって幸せといえます。

飼育できる基準④ 飼育し続けるだけの金銭的余裕はあるのか?

衣食住を維持し続けるだけのお金があるのかというのは、とても重要です。

例えば、もっともポピュラーなペット、犬の場合、ご飯・おやつ・トリミング、医療費など含め、1か月平均で¥11,480*かかるとされれています。一般的な携帯代よりも高額なのではないでしょうか?

*参照:一般社団法人ペットフード協会 犬 飼育・給餌実態と支出よりhttps://petfood.or.jp/data/chart2018/4.pdf

あくまでも平均なので、大型の犬種、病気になりやすい子やトリミングに手間の金額がかかるような犬種ではさらに費用がかかると考えたほうがよいでしょう。

実際にペット保険会社の調査*では、犬にかける費用の平均が年間34万、猫で16万となっており、ある程度ペットにお金をかける層と平均的な層ではかかる費用も違うといえます。

*参照:毎年恒例! ペットにかける年間支出調査(2016年)(アニコム損保)https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2016/news_0170322.html

換算が難しい部分ではありますが、飼い主が不在の時間でも、犬猫のために暑さ、寒さ対策として通年でエアコンの使用が必要となります。

上記のペットの飼育費で参照したアニコム損保に代表されるペット保険については、高額になりがちな犬猫の治療費への備えとして注目されています。
更に詳しくは「ペット保険とは 保険会社の種類と数、加入率、自己負担額、保険料、補償タイプまとめ」をご参照ください。

飼育できる基準⑤ アレルギーを持った家族はいないか?

飼育できる環境がすべて整っていたとしても、アレルギーを持っている家族と同居している場合は再検討したほうがよいでしょう。

また、アレルギーを持っていないとご自身が感じていても飼い始めたらアレルギーがあったということもあります。

動物アレルギーはなれることもあるようですが、症状としては、鼻炎・皮膚湿疹・目のかゆみ、咳、などがあり花粉症が毎日起きるというとわかりやすいかもしれません。

アレルギー検査については、内科や耳鼻科などで実施でき、花粉や犬猫、食物など基本的なものであれば5,000円前後が目安で、項目が増えれば15,000円程度かかります。

犬猫の飼いやすさの比較

犬猫それぞれに特徴があり、ペットは愛玩動物と訳されますが、実際には玩具ではありませんので、常にかわいい側面を見せているわけではないのです。

以下では犬猫の飼いやすさについて考えてみましょう。

犬は飼いやすいのか?

犬は日本で最もポピュラーなペットではありますが、きちんとした飼育環境や飼育にかかる時間・お金など求められるものも多いペットです。

ライフスタイル・飼育環境

散歩が必須のペットなためアウトドア派のみというわけではありませんが、インドア派には難しいでしょう。きちんとしたしつけをすれば、キャンプや外泊にもストレスなく対応できます。超小型犬などは、長時間の散歩が逆に負担になることもあり、インドア派が飼育するならこうした超小型犬がよいでしょう。

飼育環境としては、当然ペット可の住居が必要です。一軒家もしくはペット飼育可能な集合住宅です。犬の場合は体格が大きくなればなるほど集合住宅での飼育が難しくなります。また多頭飼いの場合はさらにハードルが上がります。

飼育スペース

犬の大きさにより飼育スペースは変わります。一般的には家の中では決められたゲージ内あるいは、仕切りをつけて行動できる部屋を区切るなどです。ただし、大型犬においては、小型の一軒家では持て余すこともあります。

飼育にかかる時間

猫との大きな違いがあるのが日々の散歩です。大型犬ともなると一回の散歩で1時間以上が必要となり、それが雨でも、雪でも毎日必要です。毎日時間を割き世話をできる人間が必要です。また、幼年期・老年期では健康管理の観点から家の中で年中一匹にしておくこともできませんので、一人暮らしでの飼育は基本的に推奨されません。

また、費用とも絡む部分ですが、旅行が制限されます。ペットホテルに預けるのかペット可のホテルに泊まるのかなどを考える必要があります。

さらに老齢期あるいは病気がちな個体の場合は、介護・看護に相当な時間を取られます。

飼育にかかる費用

純血種の犬の飼育を望んだ場合は10万円以上の費用がかかり、保護犬、譲渡犬だった場合でも以下のような初期費用が掛かります。

費用項目 金額 備考
犬の登録 3000円 生後91日以上の犬の飼い主は、犬の登録が義務付けられています。新規登録の場合のみ登録費用が必要です。
狂犬病ワクチン 3500円  狂犬病予防法により接種義務があります。犬の飼い主には飼い犬を市区町村に登録すること、および交付された鑑札を犬に装着することが義務付けられています。鑑札がない犬は捕獲の対象になり、また飼い主が20万円以下の罰金に処せられる場合があります。
健康診断費用 5000円~ 検査内容によって変動
ワクチン接種 15000円~ 通常初年度は3回。
接種内容によって金額は異なります。迎い入れた状況によっては、接種が済んでいることもあります。
生活用具一式 20000円~ トイレ関連、フード、リード、首輪、ゲージなど。大型になれば費用も上がります。
合計 47500円~ 想定される最低金額です。さらに犬の購入費や譲渡費用がかかります。

最低でも5万弱かかりますがこれは最も飼育頭数の多い小型犬の場合で、中型犬以上になるとさまざまな費用が上がってきます。また避妊・去勢手術費用は含まれておりませんので、これら費用も飼育初年度にはかかります。去勢で1.5万円程度、避妊で3万円程度が目安です。こちらの手術費用についても個体の大きさによって変動します。

その後も毎月1か月平均で¥11,480、毎年14万円前後の費用が必要となり、寿命を12年と考えた場合を考慮すると最低でも生活費だけで犬の一生には170万円前後かかります。

飼育できる基準④ 飼育し続けるだけの金銭的余裕はあるのか?で紹介したアニコムの調査では、年間34万円なので、一生涯で400万円を超えます。

平成27年分の「民間給与実態統計調査」によると、日本人サラリーマンの平均給与は「420万円」といわれており、アニコム基準(年間34万円)でいうと、毎年年収の8%が犬の飼育費に消えるということになります。

変動費としては、食費、トリミング費用や医療費です。食費は、チワワで3㎏、超大型犬のマスティフになると80kgを超える犬もいますので、食費は大幅に変動します。トリミング費用は、そもそも必要としない短毛種とトイプードルなどのようにトリミングが前提の犬がいます。トリミング費用もカット内容やお店によりまちまちですが4,000円~10,000円程度が相場です。

医療費については、個体差があり、犬種ごとに注意すべきことやかかりやすい病気が違うので飼い主側が把握する必要があります。

においや抜け毛

犬ごとに換毛期があり、抜け毛はあります。においについても、飼育しているとわからなくなりますが、独特のにおいがあり、衣服についてしまうこともあります。

犬好きではない友人などから敬遠される可能性はあります。とくに毛はアレルゲンになるため動物アレルギーのある方に影響があるといえます。

さらに犬に関して詳しく知りたい方は「犬とは 犬の歴史や身体的特徴、習性、犬種のグループ、出産・発情について」をご参照ください。

猫は飼いやすいのか?

近年犬よりも人気があり、飼育頭数も犬よりも増えています。散歩が無い分いぬよりも飼育しやすいと考えられていますが、飼育環境や飼育スペースについては検討すべき部分があります。

ライフスタイル・飼育環境

伝染性疾患の防止や事故、迷子防止などの観点から、特に都市部では完全室内飼いが主流となっており、インドアなペットです。

飼育環境は、当然ペット可の住居が必要です。一軒家もしくはペット飼育可能な集合住宅です。猫の場合は犬ほど体格差はなく、猫が可能な物件であれば体格については問われないのが普通です。一方で、壁での爪とぎなど物件を痛める可能性もあるため、ペット可であっても猫は不可などの物件があるのも事実です

飼育スペース

猫に必要なのは平面的な広さよりも上下動ができるかが重要になります。猫は高いところを好む習性があり、積極的に家具の上などに登ろうとします。上下運動ができない場合、心身に影響がでるケース、運動不足から肥満になるケースなどがあります。

また、家具を登る際につめで傷をつけるので、猫専用のキャットタワーを準備することも検討しましょう。

飼育にかかる時間

散歩が無い分、時間はかかりません。一般的な食事・トイレ・清掃と性格にもよりますが、運動不足の解消も含め遊んであげることくらいです。

一方で人懐っこい猫の場合は、室内での作業・仕事(パソコンや読書など)を妨げるように目の前に居座ることもあります。かわいい反面、家での仕事については妨げになるでしょう。

飼育にかかる費用

純血種の猫の飼育を望んだ場合は購入に10万円以上の費用がかかることは普通で、保護猫、譲渡猫だった場合でも以下のような費用が掛かります。

費用項目 金額 備考
健康診断費用 5000円~ 検査内容によって変動
ワクチン接種 15000円~ 通常初年度は3回。

接種内容によって金額は異なります。
迎い入れた状況によっては、接種が済んでいることもあります。

生活用具一式 20000円~ トイレ関連、フード、リード、首輪、ゲージなど。
大型になれば費用も上がります。
合計 40000円~ 想定される最低金額です。
さらに犬の購入費や譲渡費用がかかります。

最低でも4万円程度の初期費用がかかりますが、現在のところ猫は市区町村への登録や狂犬病注射の義務はありませんので、犬と比べるとその分割安となります。

また、避妊・去勢手術費用は含まれておりませんので、これら費用も飼育初年度にはかかります。去勢で1.5万円程度、避妊で3万円程度が目安です。猫に関しては、保護猫などの飼い主のいない猫を迎え入れた場合手術助成があることがあります。

その後も毎年最低でも12万円程度の費用が必要となり、寿命を12年と考えた場合を考慮すると最低でも生活費だけで一生にかかるのは150万円前後、長毛種の場合トリミング費用や医療費によってはかなりの金額になる可能性はあります。

アニコムの調査では年間16万ということなので、192万円かかるという形になります。

においや抜け毛

猫自体に匂いはあまりありませんが、抜け毛はかなりあります。
毛はアレルゲンになるため動物アレルギーのある方に影響があるといえます。

さらに猫に関して詳しく知りたい方は「猫とは 猫の歴史や身体的特徴、習性、猫種のグループ、出産・発情について」をご参照ください。

犬と猫の初心者で飼いやすいのは?

犬と猫を比較した場合は以下となります。まとめると猫のほうが飼いやすそうなイメージはありますが、フレンドリー(社交性)さ、活発さや一緒にどこかに行くという部分をペットに求めた場合は、犬がよいといえます。結局飼い主次第で飼いやすさは変わります。

犬と猫飼いやすさ比較まとめ表

 
ライフスタイル どちらかというとアウトドア派向き インドア派向き
飼育環境 ペット可物件あるいは一軒家 ペット可物件あるいは一軒家。ペット可物件
飼育スペース 大きさによってスペースが変わる。 平面よりも上下運動できるかが重要
飼育にかかる時間 毎日の散歩時間の確保が必要。個体差がある。
飼育にかかる費用 初期費用5万円~
年14万円以上~
(アニコム調べでは年34万円)
個体の大きさにより高額化
初期費用4万円~
年12万円~
(アニコム調べでは年16万円)
においや抜け毛 においは猫よりも強い。抜け毛が個体差あり。 においはあまりない。抜け毛は多い

また上記以外に健康面での比較もあります。

犬は多種多様の形状があり犬種によっても注意すべき病気やケガに差異があります。一方猫の場合注意すべき部分は似通っており、泌尿器系疾患や腎臓疾患などです。

どちらにせよ、きちんとした管理や知識が必要になり、扱いやすいというわけではありません。

まずは、ライフスタイルや住環境、スペース、時間、費用、アレルギーといった項目に問題ないかを確かめるだけでも、ミスマッチは減ります。

そのうえで、長い時間を一緒に過ごす伴侶として迎え、最後まで一緒にいるという気持ちを持つことが大切と言えます。