トイマンチェスターテリアは、その活発な性格と可愛らしい外見から多くの飼い主に愛されています。
しかし、活発な性格ゆえにケガをする可能性もあり、また特有の病気にかかる可能性も無視できません。
そこで考えるべきなのが、ペット保険の加入です。ペット保険に加入することで、病気やケガの治療費用を補償することが可能になり、飼い主の負担を軽減します。しかしながら、すべてのペット保険が一律に優れているわけではありません。各保険は、補償内容、保険料、加入条件など、さまざまな点で違いがあります。
この記事では、トイマンチェスターテリアに最適なペット保険の選び方、そのメリット・デメリットについて解説します。愛犬の健康を守るために、ぜひ参考にしてみてください。
犬の保険全般に関しては以下をご確認ください。
Contents
- 1 トイ・マンチェスターテリアにペット保険は必要か?入るべきか?
- 2 トイ・マンチェスターテリアはアクティブなのでケガへの備えは必要
- 3 どんなペット保険がトイ・マンチェスターテリアに良いのか?種類(終身、死亡保障)と選び方
- 4 トイマンチェスターテリアの特性と一般的な健康状態
- 5 トイマンチェスターテリアがかかりやすい病気・ケガ
- 6 トイマンチェスターテリアのペット保険のメリット
- 7 トイマンチェスターテリアのペット保険のデメリット
- 8 トイマンチェスターテリアのペット保険の加入条件
- 9 トイマンチェスターテリアが加入できるペット保険について
- 10 トイマンチェスターテリアのペット保険加入後の手続き(更新・解約)ペット保険の乗り換えの注意点
- 11 まとめ: トイマンチェスターテリア ペット保険の総括
- 12 トイマンチェスターテリアのペット保険についてよくある質問 FAQ
トイ・マンチェスターテリアにペット保険は必要か?入るべきか?
トイ・マンチェスターテリアへのペット保険は任意保険なので必須ではないが・・・
ペット保険はあくまで任意保険であり、全てのトイマンチェスターテリアの飼い主が加入する必要はありません。
しかし、愛犬の健康を守りたいという気持ちは、全ての飼い主が共有しているはずです。それならば、なぜペット保険に加入する価値があるのでしょうか?
それは、保険料という少額の負担で、高額な治療費や手術費を補うことができるからです。
トイ・マンチェスターテリアはアクティブなのでケガへの備えは必要
トイマンチェスターテリアは狩猟犬として活躍してきた犬種のため、活発で好奇心旺盛な犬種であり、その性格から各種のケガに注意が必要です。また、遺伝性疾患もあります。
注意すべき・かかりやすいケガ
具体的起こりやすいケガには、跳び跳ねることによる骨折や、突然の方向転換による捻挫などが考えられます。
ケガの治療費(手術・入院・通院)
ケガの治療費は、治療方法や治療の難易度により大きく変動します。
例えば、骨折の手術費用は部位・骨折の状況にもよりますが10万円~20万円程度から、捻挫の通院費用は1回5,000円~1万円程度とされています。
また、骨折については、入院・通院が術後必要なケースも多く、その費用も考慮する必要があります。
注意すべき・かかりやすい病気
トイ・マンチェスターテリアは遺伝的な疾患にも注意が必要です。特に、水晶体脱臼などの視覚に関する問題や膝蓋骨脱臼・股関節形成不全(HD)などが報告されています。
病気の治療費(手術・入院・通院)
病気の治療費は、疾患の種類や治療法によりますが、高額となることもあります。
例えば、手術費用は膝蓋骨脱臼も片足で20~30万、股関節形成不全の手術費用は~30万円程度とされています。
また、これらは長期的な治療やリハビリが必要となるので、それらの費用も考慮する必要があります。
どんなペット保険がトイ・マンチェスターテリアに良いのか?種類(終身、死亡保障)と選び方
トイマンチェスターテリアに最適なペット保険は、飼い主の経済状況や犬の健康状態、生活環境によります。
一般的には、通院・入院・手術のフルカバータイプのペット保険が推奨されることが多いですが、費用を抑えたい場合はケガのみをカバーする保険を選ぶこともあります。
一般的なペット保険の選び方基本
ペット保険を選ぶ際には、まず保険料と補償内容を比較することが重要です。
また、年齢制限や保障内容の充実度も考慮すべきポイントです。
- 年齢ごとになり易い病気を確認し、補償されるか確認
- 補償範囲は十分か(通院・入院・手術その他)
- 保険料が払い続けられるか(年齢で上がることを考慮し平均寿命までの金額を確認)
- 更新の度に限度額や利用回数はリセットされるのか
- 免責金額の有無
- 補償対象外の内容の確認
- 保険金請求方法(後請求か保険証での窓口精算が可能か)
以下ではトイ・マンチェスターテリアのリスク想定ごとの、補償プランの選び方について記載しました。
ケガのみケアするペット保険を検討する
トイ・マンチェスターテリアは活発で好奇心旺盛な犬種のため、ケガをする可能性が高く、その部分の治療への備えとして、ペット保険を検討するのは合理的です。
そういった怪我に備え、ケガのみをカバーするペット保険の加入を検討すると良いでしょう。これらの保険は比較的安価で、突発的な事故に対する治療費用をカバーします。
一般的な病気・事故も併せてペット保険を検討する
また、遺伝的疾患や年齢による疾患に備えるために、一般的な病気・事故もカバーするペット保険を検討することも考えられます。
ケガのみの保険よりも保険料はやや高くなりますが、幅広い補償内容で安心感を得ることができます。
このタイプのペット保険が日本では一般的で、ほぼどのペット保険会社でも取り扱っています。ただし補償割合や内容など詳細は各商品ごとに異なりますので、ご確認ください。
全ての病気やケガに備えるためにペット保険を検討する
トイマンチェスターテリアの健康状態を最大限に保つため、全ての病気やケガに対応するペット保険を検討するのも一つです。
これらの保険は保険料が最も高い傾向がありますが、広範囲な補償を提供します。そのため、突発的な事故や疾病でも安心して対応することが可能になります。
一方で日本では、加入していればすべての動物病院での診療費用を補償するペット保険はありません。100%補償、90%補償というペット保険であっても補償上限金額に対してとなっているケースがほとんどですので、気になる保険会社があれば確認をしてみてください。
トイマンチェスターテリアの特性と一般的な健康状態
トイマンチェスターテリアは小型犬に入る犬種で、3~4Kgというのが一般的な成犬での体重です。活動的で健康な犬種で、一般的には15年以上の寿命があります。
股関節形成不全や視覚障害などの遺伝的疾患を持つ可能性があるため、定期的な健康チェックが推奨されます。
以下トイ・マンチェスターテリアを含むテリア系犬種に関しての関連記事です。ご興味がございましたら一読ください。
トイマンチェスターテリアがかかりやすい病気・ケガ
トイマンチェスターテリアは活発なため、運動中のケガや事故に注意が必要です。また、遺伝的に視覚障害や股関節形成不全を発症する可能性があります。
身体的特徴から起こりうるケガ
トイマンチェスターテリアは小型犬で、骨折などのケガに注意が必要です。また、好奇心旺盛な性格から、飛び跳ねたり突進することでのケガ(捻挫・脱臼)が起こりやすいです。
骨折・捻挫などのケガ
活発で好奇心旺盛なトイマンチェスターテリアは、走り回る際や物を追いかける際に骨折や捻挫などのケガをしやすいです。
野外でのぬかるんだ地面や高い場所からのジャンプは大きなリスクを伴います。室内では、フローリングは滑ることから転倒での骨折・関節の怪我に注意が必要で、ソファからの着地での怪我が考えられます。
ペット保険は、これらの緊急の治療費を補償してくれるため、飼い主の経済的な負担を大幅に軽減します。
遺伝的な疾患
トイマンチェスターテリアは、一部の疾患に遺伝的な傾向があります。例えば、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全や視覚障害などが該当します。
これらの疾患は、しばしば手術や長期間の治療が必要で、高額な医療費が発生します。疾病の罹患まえであれば、ペット保険は、これらの長期的な医療費をカバーしてくれる可能性があります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨(膝の皿)が正常な位置からずれてしまう状況です。内側か外側にはずれ、足を引きずったり、あまり痛みある地面に足をつけないなどの症状がみうけられます。
股関節形成不全(HD)
主に大型犬種・超大型犬種に見受けられる遺伝子の疾患ですが、トイ・マンチェスターテリアには、起こりうる疾患です。
骨格形成期に骨の変形や関節の緩みなど形態的な異常が起き、骨盤の骨と後肢の骨が正常に噛み合わなくなるといった状況になり、歩行に支障がでます。
年齢や環境による疾患
トイマンチェスターテリアも人間と同じように、年齢を重ねると共に健康状態に変化が出てきます。おおよそ8歳~10歳くらいからシニアに入りますが、体調の変化は個体差があります。
年齢による変化、または生活環境からくるストレスなどで、さまざまな疾患を発症することがあります。
これらは心臓病や腎臓病、肥満、皮膚疾患などが挙げられます。ペット保険は、これらの慢性的な疾患の治療費用もカバーしてくれます。
その他の疾患
トイマンチェスターテリアは、他の犬種と同様に感染症や寄生虫症に感染する可能性もあります。
また、ワクチン接種や定期的な予防ケアが重要な役割を果たします。日本においては、予防接種の補償プランはいまのところ見当たりませんが、ペット保険は、予期せぬ感染症などの治療については補償対象となる可能性があります。
トイマンチェスターテリアのペット保険のメリット
頻度の高いケガの診療費への備えと安心感
トイマンチェスターテリアは好奇心旺盛な犬種で、怪我をすることがあります。運動量もそれなりに必要な犬種なのでドッグランなどで遊んでいて、遊び好きな性格から、他の犬と接触してしまったなどで予期せぬケガが起きることもあります。
ペット保険があると、獣医の診療費を補償してくれるので安心です。急な出費を抑えることができ、愛犬の健康管理に専念できます。
医療費の負担軽減
犬の寿命は人間より短く、病気や老化による健康問題が生じるスパンが短いです。
小型犬であれば1年で成犬になりますが、成犬になるまでの1年、老犬といわれだす8~10歳以降が健康な個体であってもなんらかの病気・ケガになる可能性があります。
高額な医療費がかかることもありますが、ペット保険の利用によりその負担を軽減できます。予期せぬ出費に悩まされることなく、トイマンチェスターテリアの健康を維持できます。
トイマンチェスターテリアのペット保険のデメリット
定期的な保険料の支払い
ペット保険のデメリットとして最も一般的なのが、定期的な保険料の支払いです。保険を利用しない期間でも、保険料は発生します。
しかし、怪我や病気のリスクを考えると、保険料は愛犬の安全を確保するための投資と考えることができます。
ペット保険でカバーできない病気や条件
全てのペット保険が全ての病気をカバーするわけではありません。特定の遺伝的疾患や既往症、ワクチン未接種などは補償対象外となることがあります。
このため、加入前には必ず保険内容を確認し、トイマンチェスターテリアに適したプランを選ぶ必要があります。
トイ・マンチェスターテリアであれば、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全などが対象かどうかは確認したほうが良いでしょう。
補償限度・契約期間・引き受け制限がある
ペット保険には補償の限度があり、契約期間も一般的には1年の自動継続となっているので、支払われる補償限度もペット保険商品ごとに定められています。
また。引き受け制限がかかり、自動継続ではあるものの次年度の補償が制限されたり、契約の継続ができなくなるケースもありますので、気になる部分があれば各ペット保険会社に確認をとることをお勧めします。
トイマンチェスターテリアのペット保険の加入条件
トイ・マンチェスターテリアのペット保険の補償対象年齢、必要な告知、割引条件について
補償対象年齢
ペット保険の補償対象年齢は保険会社により異なりますが、多くの場合、幼犬期から高齢犬まで幅広くカバーされています。一般的に小型犬のトイ・マンチェスターテリアですと、8週~8歳くらいまでの対象年齢となっていることが多いです。
10歳以上を引き受けができるペット保険会社はめずらしく、一般的には、高齢犬になると引き受けができない、保険料が上昇することもありますので、早めの加入がおすすめです。
必要な告知
ペット保険に加入する際、過去の病歴や現在の健康状態、ワクチン接種の有無などを告知する必要があります。とくに病歴については、適切な告知がなされないと、後になって保険金が支払われないリスクがあります。
割引条件について
一部の保険会社では、WEBでの申込、マイクロチップを装着の有無、複数のペットを保険に加入させる場合などに割引制度を設けています。各保険会社の割引条件を確認し、最適なプランを選びましょう。
シニアでも加入可能か
多くのペット保険では、シニア犬でも加入可能です。ただし、小型犬でも8歳~10歳程度がボーダーラインになっており、大型犬・中型犬だともう少し年齢制限が厳しめになっています。
加入時の年齢によっては保険料が高くなる場合があります。また、一部の疾患が補償対象外になることもあります。
ペット保険に入れる時期と加入後の待期期間、補償開始の時期
ペット保険に加入できる時期は、犬種や健康状態によりますが、生後数週間から数ヵ月後が一般的です。加入後には待機期間が設けられ、この期間中に発生した疾患やケガは補償対象外となります。
補償開始の時期は保険会社により異なりますので、詳細は各社の規約をご確認ください。
トイマンチェスターテリアが加入できるペット保険について
トイマンチェスターテリアのペット保険の補償範囲と限度額
ペット保険の補償範囲は、事故や病気による治療費用からペット用車いす、葬儀費用まで、保険会社により大きく異なります。
また、補償金額の上限もプランにより異なるため、あらかじめよく調査し、トイマンチェスターテリアの健康状態やライフスタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。
トイ・マンチェスターテリアの加入可能な補償プランイメージ
- ケガのみのタイプ: 手術のみ対応で補償限度~100万程度 70~90%を補償
- フルカバータイプ: 入院・手術・通院対応で補償限度(各補償ごとに上限が付くパターン 全体にかかるパターン) ~100万程度 50%を補償
- フルカバータイプ補償の高い場合: 入院・手術・通院対応で補償限度(各補償ごとに上限が付くパターン 全体にかかるパターン)~100万程度 70%,90%、100%を補償
トイマンチェスターテリアのペット保険の保険料
ペット保険の保険料は、犬種、年齢、健康状態、補償内容等により異なります。
また、保険料は通常、年齢とともに上昇します。したがって、トイ・マンチェスターテリアの健康を長期的に考えると、早めの加入がおすすめです。
トイ・マンチェスターテリア 0歳~2歳加入の場合の保険料イメージ・目安
- ケガのみのタイプ: 500円~1000円/月払い 前後
- フルカバータイプ: 1500円/月払い 前後
- フルカバータイプ補償の高い場合: 2,500円/月払い~
トイマンチェスターテリアのペット保険加入後の手続き(更新・解約)ペット保険の乗り換えの注意点
トイマンチェスターテリアのペット保険継続加入・解約の注意点
ペット保険は一定期間ごとに更新されますが、更新時に保険料が変動することがあります。解約を考える場合、解約手数料が発生することや、新たに別の保険に加入する際に待機期間が発生する点を考慮しましょう。
トイマンチェスターテリアのペット保険を乗り換える際の注意点
新たに保険に加入する際、以前の保険で補償対象だった疾患が新しい保険では除外されることがあります。そのため、保険を乗り換える際には、事前に詳細な条件を比較し理解しておくことが重要です。
まとめ: トイマンチェスターテリア ペット保険の総括
トイマンチェスターテリアは活発な犬種で、ケガや病気のリスクが存在します。
ペット保険は医療費用の負担を軽減し、愛犬の健康を保つための手段の一つです。
各種の保険プランとその補償内容を理解し、トイマンチェスターテリアの特性とあなたの生活環境に合ったプランを選ぶことが大切です。
トイマンチェスターテリアのペット保険についてよくある質問 FAQ
Q1: トイマンチェスターテリアのペット保険はどのくらいの費用がかかるのか?
A1: ペット保険の費用は犬種、年齢、健康状態、補償範囲等によります。最適な保険プランを選ぶためには、各保険会社に見積もりを依頼することをおすすめします。
Q2: 保険を使わなかった場合、保険料は返金されるのか?
A2: 一般的に、ペット保険は使わなかった場合でも保険料は返金されません。保険は「もしも」の事態に備えるもので、使用しなかったからといって返金されるものではありません。
Q3: すでに病気を持っているトイマンチェスターテリアを保険に入れることは可能か?
A3: 既存の疾患は一般的に保険の補償対象外とされることが多いです。しかし、保険会社によっては特定の条件下で既存疾患をカバーする場合もあります。具体的な条件は保険会社に直接問い合わせて確認しましょう。
Q4: ペット保険はいつから効果を発揮するのか?
A4: 保険に加入した直後でもすぐに効果を発揮するものもあれば、一定の待機期間が必要なものもあります。具体的な期間は契約内容や保険会社によりますので、加入前にしっかりと確認しましょう。
Q5: トイマンチェスターテリアのペット保険は解約できるのか?
A5: ペット保険は一般的にいつでも解約することができますが、解約により返戻金が支払われるかどうかは保険会社やプランによります。また、一度解約してしまうと、再度同じ条件で加入することが難しい場合もあります。解約を検討する前に、必ず保険会社に確認を行いましょう。